ビルの隙間を縫って
人肌に刺さる風が
行き場のない怒りさえ
娯楽にすり替えていく
一期一会の侮蔑も
行き交う舌打ちの根も
ぶつかる肩の稜線も
なぜこうも窮屈なの?
また誰かを貶して
共感と賛辞で
酔い痴れているの?
正しくないから
正しくないから
私は傷付けられて当然なの?
思想も倫理も誰かに委ねてしまって
そこに傷付くのはお前自身だろう
軋む言葉
砂の敵意に流され、潰される石
篩の目を抜ける砂だけ風に乗りあの町まで
おかしくていいよ
おかしくていいよ
私が私の儘で生きれたら
狂っていなくて、まともでもないこの世界で
今日も傷付いたのは誰のせいだろう?
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